行動が縁を繋ぐ!みんなに『楽しさ』を届けるマリカ流クラフトビール
- ビアクラブ 信州
- 2024年10月29日
- 読了時間: 7分
更新日:2024年12月11日

皆様も気になっているのではないでしょうか?
長野市善光寺大門の手前の路地をちょっと入ると素敵にリノベーションされたMallika Brewingがあります。
Mallika Brewingといえば・・・というビールがないブルワリーで定番商品が一切ないということです。定番商品がないどころか、毎回新しいビールを生み出し続けている。
一つの商品を「 つくる 」だけでも相当大変なはずなのに、毎回新しい商品・・・
それは伊東さんの人柄に迫ることで少し知れたような気がします!
今回は、そんなMallika Brewingのビール造りについて取材していききましたのでご紹介させていただきます!
🍺 目次 🍺
100か国の海外旅行・・ベトナムで出会ったビールに感動!
災害支援は考えるよりもまず行動した結果
定番商品がない・・・どんどん商品が誕生する秘訣
ネコワインIPA
うめえっすなー
ビター
ビールが繋ぐ「Hub」としての空間
「地域とつながるビール造り」 Mallika Brewingの挑戦と未来
100か国の海外旅行・・ベトナムで出会ったビールに感動!

始まりは、100か国の海外旅行でした。
オーナーである伊東さんは、Mallika Brewingを創る以前、なんと世界100か国も旅していたそうです。
旅を始める前は、ビールは好きだったものの、まだビールを仕事としようとは考えていなかった。ですが、その中で出会った一つのビールに感銘を受けて日本に帰国しました。
そのビールというのが、ベトナムでジャスミンを使ったIPAでした。
この経験がMallika Brewingのビール作りの原点となりました。
「 Mallika Brewing(マリカブルーイング)」という名前は、
ビールには欠かせない「 ホップ 」を日本語にすると「 毬花(きゅうか、まりはな)」
ジャスミンはサンクリット語で「 Mallika 」
この2つを掛け合わせて「 Mallika Brewing 」という名前につながることに。ベトナムでの感動がきっかけとなり、ビールを造る楽しさが膨らんでいったのです。
災害支援は考えるよりもまず行動した結果

Mallika Brewingを語る上で外せないのは、伊東さんの災害支援活動です。
今年2024年1月1日。元日から衝撃的なニュースが日本中に報道された「能登半島地震」。日本は災害大国であり、いつ自分自身が被災をするかもわからない状況。
日本どこで、いつ災害が起こるかは誰にも想像することができません。
起きた後に、どのように支援できるか、本当に大事だと思いますが、私自身なかなか災害支援に行くって自分たちの生活もある中ハードルが高いことは皆様も承知のことかと思います。
そんな中、伊東さんはこれまでも幾度となく災害支援活動を行ってきた、私の中ではスター中のスターです!
どうして、災害支援活動に行くという判断ができるのか、そんなことを伺うと「考えるより行動した方が早いから」ということでした。本当にこれが伊東さんという人を物語っているなと実感させられました。
2019年に発生した台風19号により長野県内の災害に対しても伊東さんは支援活動に来られました。その際の縁で、今はこうやって長野市内でクラフトビールを造り始めることになりました。
定番商品がない・・・どんどん商品が誕生する秘訣
Mallika Brewingには、定番の商品がない!
全国でも珍しいんじゃないかなと話す伊東さん。
Mallika Brewingのパッケージには、すべてに「番号」が入っております。

現在はこの番号も54番まであります。(2024年9月20日現在)
この番号の意味、皆様ならわかりますよね・・?
そうです!この番号はMallika Brewingで生まれたビールの順番を表しています! 100商品以上のビールを造るという願いも込められ3ケタではじめられたそうです。
100番はもうすぐにも行きそうですね!
77番目や100番などのキリの良い番号は、どんなビールになるのかが楽しみです♪
ここまで読んでもらってわかると思いますが、これだけたくさんの商品の名前を決めるのは大変そうだなと思い質問してみました!
<伊東さん談>
名前は、そんなに一生懸命名前を決めていないです。
ラベルもデザイナーさんに今回はこんなビールを作りますと伝えるだけで結構お任せだったりするんですよね~そしてそのデザインを見て、名前を決めるなんてこともありますね~!
ネコワインIPA
たとえば、この商品、
長野駅前にネコのワインのお店があるんですけど、そことのコラボだから
「 ネコワインIPA 」

ふむふむ、たしかにそのままといえばそのまま・・・
うめえっすなー
つぎに、
これは長野のインスタグラマーとのコラボで、梅をつかったピルスナーで、
「 うめえっすなー 」

「 梅+うめえ 」うんうん。わかりやすい!
ビター
つぎに、これはビターというスタイルで、誰ともコラボしていない商品なので「ビター」
すべてではないですが、コラボしていない商品でかつ副原料を使っていない商品は、100か国の海外旅行中に自分自身で撮影した写真をデザインに使うことが多いです。
ちなみにこの写真はペルーだそうです。

写真がイイからデザイン決まっていますね~!もうセンスが良すぎます!
このように、デザインや名前については、こだわりが強いというわけではなく、コラボする相手の方であったり、デザイナーの提案をほとんどそのまま使っており、そこにあまり力をかけていないそうです。
伊東さん的には簡単に商品名やデザインなどこだわっていないのかもしれませんが、伊東さんのセンスが研ぎ澄まされているからこそ為せる芸当だなと、ひしひしと感じてしまいました(笑)
ビールが繋ぐ「Hub」としての空間

Q:ビールの提供を通じて、どんな世界になってほしいですか?
A:ビールを飲みながら人と人との会話や対話が進む。そんな「hub」になり、楽しい時間が過ごす一つのツールのようになってもらうのが嬉しいですね~。
とお答えいただきました。
とても素敵な話ですよね!今年(2024年)の長野クラフトビールフェスでも伊東さんにはお会いしたのですが、たくさんの方々がブースを手伝ってくださっていて、その中心には、大記(伊東)さんがいらっしゃいました。
「大記さん!大記さん!」
と皆様に慕われている姿が非常に印象に残っています。
きっとMallika Brewingのビールが果たしている役割も「hub」ですが、伊東さんの魅力が引力となって、周りにはいつも人がいる。伊東さん自身も「hub」になっているんだな~と思いました!
目標としているのは、松本市でいうと「松本ブルワリー」があるように、長野市にはMallika Brewingがあるというように市民権を得るような存在になっていきたい。
と話してくれました!今後のMallika Brewingの動きに注目ですね!
「地域とつながるビール造り」 Mallika Brewingの挑戦と未来

もともとは縁もゆかりもなかったこの長野市という地域でのビール造りが始まりました。
ここまで書いてきたとおりではありますが、伊東さんの「 行動しちゃった方が早い 」によって、たくさんの人とのつながり、それがまた次のつながりを生んで今のMallika Brewingがあります。
それはこれだけ多くのコラボビールがあることからもわかるでしょう!
きっと、これからもそのコミュニティはどんどん大きくなるし、新しいコラボ商品も増えて100番、200番とビールが増えていくでしょう。
定番商品を造らない理由の一つに、同じビールは2度と作れないということも言っていました。
その時にとれる果物も違えば、作り手である伊東さんの技術、体調、考え方さえもその時々で変わってくるから当然です。その一瞬一瞬の出会いやインスピレーションがぎゅっと詰まっているので、同じように見える商品でもやはりどこか違う、新鮮なビールを提供できるんだなと感じました。
私もMallika Brewingさんのファンになってしまいましたね~!長野市にお邪魔するときは、ぜひ訪問いただき、Mallika Brewingを感じてもらいたいです!
伊東さん取材対応いただき本当にありがとうございました!
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