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農家だからできる!信州産原料で安曇野ブルワリーが生み出す一杯

更新日:3月17日


長野県・安曇野の中心駅の一つ、穂高駅の目の前でブルワリーとタップルームを構える「安曇野ブルワリー」。穂高駅に訪れる観光客はもちろんのこと、地元の方からもタップルームや食事に来られる方も多いということです。


安曇野ブルワリーの皆様は、オーナー3名とも農家と兼業されているそうです。

そんな安曇野ブルワリーだからこそ作ることができる「一杯」へのこだわりを聞いてきましたのでぜひ最後まで記事を読んでくださいね!


 

🍺 目次 🍺

 
  • 安曇野でホップ栽培を復活させる挑戦!

    • きっかけは安曇野市からの依頼

    • ホップ栽培の難しさとこだわり

    • 1日で10cmも伸びることもあるツルが厄介!

  • 農家だからこそできるビールの魅力

    • 風さやかを使ったビール「爽風セゾン」

    • その他代表的なラインナップ

  • ホップオーナー制度で特別な体験を!

  • 安曇野ブルワリーが買えるデリシアの店舗(2025年2月現在)

 
安曇野でホップ栽培を復活させる挑戦!
左:斎藤代表 右:原田さん(ブルワー)
左:斎藤代表 右:原田さん(ブルワー)

約50年前(1970年頃)までは、安曇野でホップ栽培されていたとされています。

ビールの原料となるホップは、その作り手の高齢化や輸入ホップの普及によって徐々に衰退し、生産が途絶えていました。


輸入ホップは、その多くが「ペレット(粉砕・圧縮して粒上に成形したもの)」という形で日本に入ってきます。

生ホップ(フレッシュホップ)を使うことによって、ホップ本来の香りや風味が活きるなどの特徴のあるビールを造ることができるようになるんだそうです。


そんなホップの栽培を復活すべく、安曇野ブルワリーの前身である斎藤農園が動き出しました!


きっかけは安曇野市からの依頼


ホップの毬花
ホップの毬花

「ビールを作ろうとは思っていなかった」

そう語るのは、安曇野ブルワリーの創業者である斎藤代表でした。


2016年頃、安曇野市から「ホップを作ってくれないか」と相談を受けました。

先述のとおり50年以上前には、安曇野でホップの栽培が行われていました。当時、市はかつてのホップ栽培を復活させるべく、農家に働きかけていたそうです。

当初、斎藤さん自身はクラフトビールに特に興味があったわけではなかったそうで、ホップの栽培を始めるうちに、クラフトビールの奥深さに魅了されました。


そして、「ホップを作るなら、ビールも自分たちで作れるのではないか」と考えるようになっていったそうです。


ホップ栽培の難しさとこだわり



安曇野ブルワリーでは、日本生まれの品種「信州早生(しんしゅうわせ)」を中心にホップを栽培しています。この品種は外国産のホップに比べて育成が難しく、単位面積当たりの収穫量も少ないそうです。しかし、香りが豊かで、やわらかい苦みがあるのが特徴だそうです


1日で10cmも伸びることもあるツルが厄介!


収穫時期のホップ すごく高いです!
収穫時期のホップ すごく高いです!

ホップ栽培は想像以上に手間がかかる。

なんと、ホップのツルは1日で10cm以上成長する日もあるそうですよ!

思った以上に成長が早いツルですが、そのまま放置してしまうとツル同士が絡み合ってしまいます。そのため、ツルを支柱やロープに巻き付けながら適切な方向に成長させる作業「誘引」が必要になります。


さらにこの誘引の作業は主に4~5月が一番の山場。田植えの時期とも重複してしまっているので、栽培のスケジュールが何とも忙しく、農業との両立にも苦労が多いそうです。


安曇野ブルワリーでは、一般的な乾燥ホップやペレットではなく、収穫したばかりのホップを冷凍保存し香りや風味を閉じ込めます。そして、そのままビール造りに使用します。

だから、贅沢な香りを楽しむことができるんですね~~!


農家だからこそできるビールの魅力

100%地元原料にこだわるビール造り


忘れてはいけないのは、安曇野ブルワリーはホップだけではありません!


ビールの主原料である麦芽や、副原料となるフルーツ類も、そのほとんどが地元産のものを使うことにこだわっています。(プレミアムSuiはホップも地元産を使用なので100%!)


特に、長野県のオリジナル米である「風さやか」を使用したビールへのこだわりは強いそうですが、みなさん、風さやかは知っていますか?


「風さやか」とは・・・

すがすがしい清らかな空気の中で育てられ、おいしいお米をイメージして名付けられた「風さやか」は、長野県農業試験場が13年の歳月をかけて開発し、平成25年3月に品種登録された長野県オリジナル米です。


▼引用元:長野県


なんと、斎藤代表はこの「風さやか」の誕生にも関わっていたそうですよ~!

「冷めても美味しいお米」として知られ、ビールに使用すると、ほんのり甘みがありながらもスッキリとした味わいになる。

こうした地元素材を活かしたビールはどれも個性的ですね~!


風さやかを使ったビール「爽風セゾン」



さわやかなのどごしに、お米の味をしっかりと感じることができる。

個人的には、お米が使われていることもあり、日本酒をの後味に近いものを感じました。

さわやかなんだけど、お米の旨味が共存していて、なんとも不思議な感覚になりました!


やはり、お米や原料にこだわっている安曇野ブルワリーさんだから表現できる味なんだなと納得の一杯でした!

(ぜひ皆様も体験してみてください!)


Azumino Sofu Saison(安曇野爽風セゾン)

「酒米“風さやか”を使った、爽やかでスパイシーなセゾン」長野県産の酒米「風さやか」を使用し、セゾン酵母由来のスパイシーな香りが特徴。ほんのりとした甘みとドライな飲み口が心地よく、食事にもよく合うビール。


アルコール度数:5.0%

スタイル:セゾン

Japan Great Beer Awards  2023 金賞受賞

Japan Great Beer Awards  2024 金賞受賞





Japan Great Beer Awards 2025  銀賞受賞





その他代表的なラインナップ

タップルームでのラインナップ
タップルームでのラインナップ

Azumino Premium Sui(安曇野プレミアム スイ)

「100%安曇野産のこだわりを詰め込んだプレミアムな一杯」自家栽培ホップ「信州早生」を贅沢に使用し、爽やかでフローラルな香りが特徴のペールエール。安曇野の豊かな自然を感じる、飲み飽きない味わい。


アルコール度数:5.0%

スタイル:ペールエール


Azumino Fruit Ale(安曇野フルーツエール)

「安曇野産の果実を活かした、フルーティーで優しい味わい」安曇野で採れた果物(リンゴやブルーベリーなど)をふんだんに使用。フルーツの甘みと酸味が絶妙に調和し、ビールが苦手な方にも飲みやすい一杯。


アルコール度数:5.0%

スタイル:フルーツエール


Japan Great Beer Awards 2025 銅賞受賞





Amber Ale(安曇野アンバーエール)

「麦のコクとホップの香りが絶妙に絡み合う、飲みごたえのあるエール」自家栽培ホップとキャラメルモルトを使用し、芳醇な香ばしさとコクのある味わいが楽しめる一杯。バランスの取れた苦味が心地よく、じっくり味わいたいビール。


アルコール度数:5.0%

スタイル:アンバーエール


ホップオーナー制度で特別な体験を!
ホップオーナー会の様子
ホップオーナー会の様子

安曇野ブルワリーでは、毎年 「ホップオーナー制度」 を実施し、ビール好きがホップ栽培に関わる貴重な機会を提供しています。オーナーになると、春の苗の世話から夏の収穫までを体験でき、自分のホップがビールに使われるという特別な楽しみが待っています。


収穫時には、ホップ畑のど真ん中でBBQ!(何とも贅沢ですよね~!)

自分で摘んだホップを天ぷらにして食べたり、ホップ水(炭酸水割り)で香りを楽しんだりと、ここでしか味わえない贅沢な体験ができます。


この制度を通じて、安曇野ブルワリーは消費者とのつながりを大切にし、ビールの原料を「育てる楽しさ」も伝えています。「飲むだけじゃなく、ビールができる過程を知りたい!」という方には、ぜひ参加してほしいイベントです。


詳しくは、安曇野ブルワリーさんのサイトをご覧ください!

安曇野ブルワリーが買えるデリシアの店舗(2025年2月現在)
  • デリシア 白馬店

  • デリシア 穂高店

  • デリシア 庄内店

  • デリシア 大町店

  • デリシア 松本駅前店


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